認知症患者が、3年後には推定700万人越えと言われるほど「認知症大国」な日本。
先日のビジネス系週刊際の週刊ダイヤモンドでは、
『後悔しない 家族のための「認知症」』というタイトルが大きく表示されておりました。
その認知症の方の施設探し・老人ホーム探しはどうしたら良いでしょうか?
「認知症」とは
厚生労働省のホームページによると
認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態。
アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多く、脳神経が変性して脳の一部が萎縮していく過程でおきる認知症です。
次いで多い血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によっておきる認知症です。初期は、加齢による単なる物忘れに見えることが多いでしょう。
しかし、仕事や家事など普段やってきたことでミスが増える、お金の勘定ができなくなる、慣れた道で迷う、話が通じなくなる、憂うつ・不安になる、気力がなくなる、現実には見えないものが見える、妄想があるなどの症状があります。
高齢になるとみな「認知症」の症状はあります
上記でも書いてある
・普段やってきたことでミスが増える
・お金の勘定ができなくなる
・慣れた道で迷う
・話が通じなくなる
と行った症状や、
・何回も同じ事を話す
・ごはんを食べたばかりだが、「ごはんはまだ?」「ごはん食べてない。」など言われる
と言った症状は、多くの方にある事です。
よく、ご家族様から、老人ホーム探しのご相談を頂いた時に、
『親は、認知症で!!!』
っと言われる事が多いのですが、
多くの高齢者にとって、
ある程度の認知症の症状はありますので、
ご家族様が言う、「認知症で大変」っという言葉と、
介護のプロである介護士やケアマネージャーなどが言われる「認知症で大変」
には、違いを感じます。
歩き回れる認知症、寝たきりの認知症
そんな「認知症」ですが、施設探しの上での重要なポイントがあります。
結論から言いまして、
寝たきりの方の認知症(例えば要介護5)は、施設側としては、わりと『楽』 なんです。
要介護5で、寝たきり。普段、ベットの上で過ごす事が多い方だと
先ほどお伝えたした症状である
話がつうじなくなってきても、ご飯を食べた事を忘れられても、
なんら問題はありません。
寝たきりなので、道に迷う・・・施設の場合だと、他の方のお部屋に間違って入室する
っと言った事も、寝たきりであるためありません。
極論を言ってしまうと、サービス付き高齢者向け住宅でも、十分対応可能なのです。
(大きな声をあげるとか、ナースコールを頻回に押す っと言った事が無い場合になりますが)
『要介護5で、大変な上に、認知症があるって、かなり大変っ!!!!』っと思われがちなのですが
大変なのは、動く事が出来る、歩き回る事が出来る、元気な「認知症」の方なのです。
要介護度で言うと、要支援から、要介護3くらいまででしょうか?
お身体がお元気な方だと、「徘徊」などされてしまって、
他の方のお部屋に入って、そのお部屋の方とトラブルになったり、
食堂に何度も来られて
「ごはんはまだですか?」っとなったり、
色々と大声で訴えたり、
あげくの果てに、玄関、窓から脱走を試みたり
っと、スタッフの方が、目が離す事が出来なくなったりします。
つまり、「認知症」っと言っても、症状に程度もありますし、
お身体の状態(寝たきりなのか、お元気なのか)にもよりますし、
その方の性格的な部分も考慮して、判断をする必要があります。
「グループホーム」とは
認知症専門の施設 「グループホーム」という物があります。
正式名称は、【認知症対応型共同生活介護】っと呼ばれ、下記のような入居条件があります。
・要支援2以上
・認知症の診断を受けていること
・住民票が、その施設の住所と同じ市町村にあること
最近では、障がい者の方の施設として、「グループホーム」がありますが、
それとは別の物になります。
高齢者の・・・介護業界での、
グループホームは、【認知症】専門の施設になります。
どうやら、ヨーロッパの仕組を日本に取りいれた事が「グループホーム」の言葉の由来のようで
本来は、精神障害者を含め、あらゆる障がい者を対象にしている仕組を
「認知症の高齢者」に当てはめて設立した経緯があるようです。
その結果、日本では、2つの意味(障がい者の施設、認知症高齢者の施設)で「グループホーム」という言葉が使われいるようです。
話はそれましたが、グループホームの特徴としては
・5人~9人単位で、少人数でのケア
・施設の規模は、9人単位 ×2 の18名規模の施設。( ×3 の27名の所もあるようですが、尼崎市には現時点でありません)
・認知症介護の研修を受けた職員がいる
と言った形で、認知症の方でも、穏やかに過ごして頂くように建物・制度的に設計された施設になります。
尼崎においては、月額費用 およそ20万円 と言った所がほとんどではないでしょうか。
以前は、尼崎市内のグループホームも、軒並み「満室」状態ではありましたが、昨今(2022年6月時点)
では、空き室も出ている状況ではあります。
先ほどの、歩き回れる元気な認知症の方で、お部屋でお1人で落ち着いて過ごす事が出来ない
っと言った症状であれば、グループホームは最適かと思います。
もちろん、介護付き有料老人ホームでも大丈夫かと思いますが、
「認知症」に特化しており、また、少人数である事から
落ち着いた生活を送る事が出来ると思います。
ただ、『グループホーム以外は、無理なのか?』
と言うと、サービス付き高齢者向け住宅や、住宅型有料老人ホーム等でも、
「認知症フロアー」っと言った形で、認知症専門のエリアを設けている施設もありますので
「グループホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」「住宅型有料老人ホーム」「介護付き有料老人ホーム」などの大枠の種類だけでは、なかなか判断が難しい現実があります。
施設探しの場面では
認知症っと言っても、症状も様々ですし、お身体の状態も様々
個人の性格も様々です。
色々な施設で共通して言える事は
・他の入居者様やスタッフに迷惑行為が無い
・自傷・他害の恐れが無い
事です。
このような事がなければ、概ねどこの施設でもご入居頂けるのでは っと思います。
また、認知症の周辺症状のひとつである排泄物を手でもてあそぶ弄便や、尿を撒き散らしたりという不潔行為があれば、住宅型寄りである、サービス付き高齢者向け住宅や、住宅型有料老人ホームでは難しいのではっと思います。
先ほども書きましたが、
認知症専門であるグループホーム以外の
有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅でも、「認知症フロア」と言って、
認知症の方だけのフロアーを設けておられたり、
認知症フロアを設けているわけでは無いけれでも、
常時、対応出来るスタッフさんがいる体制をとられていたりする所もありますので
種類では、判断が難しい現実があります。
ですので、
しっかりご入居予定の親御さんの認知症の症状を、把握し、
場合によっては、今担当されているケアマネージャーさんによる情報を頂いた上で、
施設様に相談し、面会をして頂き、対応可能かを判断頂ければと思います。
ただ、本音を言えば、ケアマネージャーさんの事前情報や、
1回だけの入居前 ご本人様面談では、
見えない事・見えない部分も多く、入居後、
『思いのほか「認知症」の症状が大変だった』という事は、往々にありえるっと思います。
そうなった場合は、施設様とよく相談の上、
何らかの対策を講じるか、
他を探すか・・・
っと言ったように、状況に応じて、柔軟に対応する っと言った心構えも
必要なのかなぁっと思います。
当然ですが、「もの」ではなく、心があり、感情を持つ『人』です。
お身体の状態も、認知症の状態も、性格も、本当に千差万化。
『人』ですから、必ず施設様と「合致」する事ばかりでは無い事も
認識しておく必要があるかと思います。
まとめ
今日は、認知症の方の施設探しについて書きました。
大事な事は、
ご入居対象者様のお身体・認知症状の情報を把握し、施設様に相談をする事ではないかなぁっと思います。
とはいえ、現在、各所に非常に沢山の施設がございます。
兵庫県 尼崎で、施設をお探しの場合は、こちあり!の案内人までご相談を頂ければと思います。
相談無料、案内無料と完全無料となっております。
LINEもやってますので、質問だけでも大丈夫です。
また、地域に特化したYouTube 老人ホーム情報 こちあり!チャンネルもぜひご参考に頂けばと思います。
コメント